「メトホルミンの使用は2型糖尿病患者におけるシェーグレン症候群のリスク低下と関連した: 集団ベースのコホート研究」
【目的】これまでの研究で、メトホルミンが抗炎症作用を示し、糖尿病のリスクを低下させる可能性が示されている。しかし、シェーグレン症候群に対するメトホルミンの効果は不明である。本研究の目的は、糖尿病患者におけるメトホルミン曝露とシェーグレン症候群との関連を検討することである。
【方法】このレトロスペクティブコホート研究のデータセットは、台湾のNational Health Insurance Research Database(2000~2013年)から入手した。メトホルミン治療を受けている2型糖尿病患者15,098例と、比較のためにメトホルミン治療を受けていない同数の患者を対象とした。主要評価項目はシェーグレン症候群の発症率とした。データ解析には単変量および多変量のCox比例ハザードモデルを用いた。サブグループ解析と感度分析も行った。