「漢方薬の防風通聖散は、肥満の被験者の肥満度を改善する。システマティックレビューとメタアナリシス」
【背景】
世界的に肥満の人が急増している。肥満は心血管疾患および死亡の重大な危険因子であるため、肥満の管理は緊急の課題である。しかし、現在の臨床現場では、抗肥満薬は十分な効果を発揮していない。防風通聖散(BTS、中国ではFang-Feng-Tong-Sheng-San)は、肥満症患者のための日本の伝統的な漢方処方である。最近の基礎研究により、BTSが肥満の病態を改善する可能性があることが示されている。しかし、BTSが臨床的に肥満症患者のbody mass index(BMI)を低下させるかどうかはまだ不明である。