〇はじめに
関節リウマチ(RA)と子宮内膜症は、身体全体に広がる炎症の生理学的メカニズムを共有している可能性があるため、生理的に密接な関係があると考えられています。今回紹介する研究は、RAを持つ女性における子宮内膜症の発症予防における中医薬の治療効果を初めて明らかにした報告です。この研究では、子宮内膜症に罹患する可能性と中医薬の使用日数が、用量依存性に逆相関にあることがわかりました。全国的な行政データベースを活用することで、中医薬の処方の詳細な記録を取得し、思い出しバイアスを防ぐことができました。
〇プロローグ